ユーリオプスデージー(その他表記)Euryops

改訂新版 世界大百科事典 「ユーリオプスデージー」の意味・わかりやすい解説

ユーリオプス・デージー
Euryops

キク科ユーリオプス属Euryopsの半耐寒性常緑多年草。南アフリカ原産。日本へは1972年ごろに輸入され,近年温室鉢物として広く出回っている。草丈60~70cmとなり,深い切れ込みのある細長い葉を互生し,銀白色葉で美しい。一般に栽培されるのはイエロー・ジョイYellow Joyという品種で,鮮黄色のマーガレットに似た径3.5cmぐらいの一重咲頭状花を咲かせる。花は春によく咲くが,秋まで長期間咲き続ける。放置すると茎が直立して高く伸びるが,市販鉢植え矮化わいか)剤を用いて草丈を低く仕立ててあるものが多い。性質は強く栽培しやすいが,半耐寒性のため,暖地以外の戸外越冬は無理で,冬季は,温室,屋内に取り込むようにする。春~秋の間は花壇植えにしてもよい。秋に挿木により殖やし,鉢植えにして一回摘芯をして仕立てる。
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百科事典マイペディア 「ユーリオプスデージー」の意味・わかりやすい解説

ユーリオプス・デージー

ユーリオプス属は,おもに南アフリカに原産するキク科の常緑低木で,約100種があるが,そのうちユーリオプス・ペクティナツスの系統が,〈ユーリオプス・デージー〉とよばれて室内花壇や鉢植,また切花として栽培される。高さ1mほど,茎をはじめ,羽状深裂する互生葉に灰白色の軟毛が密生するため,全体が青白緑色をていする。頭花は枝端につき,径3〜4cmで,舌状花は黄色。半耐寒性とはいえ,凍結しなければ枯れないので,庭植されることも多い。挿木でふやす。

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