化学辞典 第2版 「ヨウ化亜鉛」の解説
ヨウ化亜鉛
ヨウカアエン
zinc iodide
ZnI2(319.20).金属亜鉛とヨウ素を高温で直接反応させると得られる.亜鉛末とヨウ素の混合物に水を滴下してもヨウ化亜鉛水溶液が得られる.蒸発濃縮して冷却すると淡黄色の等軸晶系結晶が得られる.融点446 ℃(分解).沸点624 ℃.密度4.7 g cm-3.潮解性で,水,エタノール,エーテル,液体アンモニア,炭酸アンモニウム水溶液に易溶.ヨウ化亜鉛の水溶液にデンプンを加えたものはヨウ化亜鉛デンプン指示薬といい,亜硝酸,塩素などの酸化剤により青色を呈するので,これら酸化剤の検出試薬として用いられる.そのほか,歯科治療にも用いられる.[CAS 10139-47-6]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報