20世紀西洋人名事典 「ヨハネスボブロフスキ」の解説
ヨハネス ボブロフスキ
Johannes Bobrowski
1917.4.9 - 1965.9.2
ドイツの詩人。
ティルジット(東プロイセン国境)生まれ。
1938年一家でベルリンに移住。第二次大戦後ドイツ民主共和国に属し、詩集「サルマティアの時代」(’61年)でデビュー。短期間の詩作活動を通じて、ドイツ人が中世から東欧政策の歴史の中で犯してきた東欧諸民族に対する罪をキリスト教的人間愛の立場から告発し続け、東西ドイツから高く評価。作品は東欧スラブの自然、歴史などに根ざし、「レビンの水車小屋」(’64年)、「リトアニアのピアノ」(’66年)は方言を交え、民話調になっている。現代的な小説技法を多数取り入れ、表現形式もアクチュアルな作品となっている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報