よりして(読み)ヨリシテ

デジタル大辞泉 「よりして」の意味・読み・例文・類語

より‐して

[連語]格助詞「より」+副助詞「して」》動作作用の空間的、時間的起点を表す。…から。「前方よりして突進してくる」「日没ごろよりして降り始める」→からして

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「よりして」の意味・読み・例文・類語

より‐して

  1. ( 格助詞の「より」と「して」とが重なったもの。「して」は「より」の働きを確認するために添えられたもの ) (そもそも)…から。
    1. [初出の実例]「座従(ヨ)りして起ち」(出典:西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)四)
    2. 「東の山ぎはは、比叡の山よりして、稲荷などいふ山まであらはに見えわたり」(出典:更級日記(1059頃))

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