ライアソン(英語表記)Ryerson, Egerton

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ライアソン」の意味・わかりやすい解説

ライアソン
Ryerson, Egerton

[生]1803.3.24. アッパーカナダ,シャーロットビル
[没]1882
カナダの宗教家,教育者。王党派 (ロイヤリスト ) の家に生れ,1825年メソジスト派の牧師となる。キリスト教各宗派の平等唱え,特にイギリス国教会の所有する聖職者留保地を攻撃し,アッパーカナダの改革派である W.マッケンジーらと結んだ。しかし責任政府には反対し,次第にマッケンジーとも疎遠になり,37年のマッケンジーの反乱の際には体制側に立つことで影響力を発揮した。 44~76年カナダ西部およびオンタリオ州の教育長官をつとめ,オンタリオ州の教育制度の基礎を築いた。このことをもって全カナダ (ケベックを除く) の教育制度に多大の影響を与えたといえよう。 48年『教育ジャーナル』誌を創刊,76年までその編集に従事した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android