ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ライアソン」の意味・わかりやすい解説
ライアソン
Ryerson, Egerton
[没]1882
カナダの宗教家,教育者。王党派 (ロイヤリスト ) の家に生れ,1825年メソジスト派の牧師となる。キリスト教各宗派の平等を唱え,特にイギリス国教会の所有する聖職者留保地を攻撃し,アッパーカナダの改革派である W.マッケンジーらと結んだ。しかし責任政府には反対し,次第にマッケンジーとも疎遠になり,37年のマッケンジーの反乱の際には体制側に立つことで影響力を発揮した。 44~76年カナダ西部およびオンタリオ州の教育長官をつとめ,オンタリオ州の教育制度の基礎を築いた。このことをもって全カナダ (ケベックを除く) の教育制度に多大の影響を与えたといえよう。 48年『教育ジャーナル』誌を創刊,76年までその編集に従事した。
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