ラウレル=ラングレー協定(読み)ラウレル=ラングレーきょうてい(英語表記)Laurel-Langley Agreement

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ラウレル=ラングレー協定
ラウレル=ラングレーきょうてい
Laurel-Langley Agreement

1946年締結されたベル通商協定の著しい不平等性を改定するため,55年9月に締結されたアメリカフィリピンの通商新協定。交渉者の名前にちなんでこう呼ばれる。この協定によって,フィリピン側は政治経済,社会面でかなりの自主性を回復することに成功した。しかし,依然としてアメリカ国民に開発,公共事業上の内国民待遇を与えるなど特恵的地位が残されていたため,74年7月期限が切れると,民族主義的傾向を強めていた F.マルコス政権が同協定の延長を認めなかったので失効した。新協定交渉は難航したが,ようやく 79年 10月米比通商協定の調印が行われた。

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