ラクロス(英語表記)lacrosse

翻訳|lacrosse

デジタル大辞泉 「ラクロス」の意味・読み・例文・類語

ラクロス(lacrosse)

1チーム10人(女子は12人)の二組のチームが、先端にネットがついたスティックボールを運び、相手ゴールシュートをして得点を競う球技。1クオーター15分で4クオーター戦う。カナダ先住民の競技を起源とする。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「ラクロス」の解説

ラクロス

北米の先住民に親しまれ、17世紀に欧州からの入植者が取り入れて競技として発展。先端にネットが付いた「クロス」と呼ばれるスティックで球を操り、ゴールを狙って得点を競う。1904年セントルイス、08年ロンドン両五輪で実施。2028年五輪と同じ6人制で争った昨年の国際総合大会、ワールドゲームズで日本男子は銅メダル、女子は6位。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

精選版 日本国語大辞典 「ラクロス」の意味・読み・例文・類語

ラクロス

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] lacrosse ) ホッケーに似た球技。男子は一チーム一〇人、女子は一チーム一二人の選手が、先端に網のついたスティックでボールを扱い、相手ゴールに入れて得点を競うもの。

ラクロスの補助注記

語源は[フランス語] la crosse (杖、ステッキ)。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ラクロス」の意味・わかりやすい解説

ラクロス
lacrosse

ボールを奪い合い相手のゴールに入れる野外競技で,セント・ローレンス川沿いに住むアメリカ・インディアンの伝統的球技〈バガタウェーbaggataway〉をイギリス人が改良し,19世紀中葉からカナダ,アメリカ,イギリス連邦諸国で行われてきた。ホッケーに似るが,ラクロスは丸みのある三角形の網に長い柄をつけた特殊なラクロスラケットを使い,その形が笏杖(しやくじよう)crosseに似ることから命名された。これで外周20cmの堅いゴム製ボールをとらえ,運び,相手方のゴールへ投げ入れる。コートは縦100m,横64m前後で,エンドラインの中央に高さ,幅とも6フィート(1.83m)のゴールを設ける。チームはゴールキーパーを含め各10人で,競技時間は1クオーター15分,4クオーター制で試合を行う。女子の場合は多少ルールが異なる。室内などの,より狭いコートで行う6人制のボックス・ラクロスbox lacrosseもカナダで愛好されている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラクロス」の意味・わかりやすい解説

ラクロス
らくろす
lacrosse

カナダのネイティブ・アメリカンたちの間で行われていたバガタウェイという競技を起源とする球技。先端に網のついたスティックを使うホッケーに似た競技である。当初は、宗教的な意味や戦士の訓練などの目的ももっていたが、1834年にモントリオールでネイティブ・アメリカンの2組のチームがこのゲームを披露してから、白人たちの間にも普及していった。フランス人がこの競技をみて、ジュ・ド・ラ・クロスjeu de la crosse (game of the stick)とよんだことからラクロスとして広まった。クロスとは大僧正の持つ笏杖(しゃくじょう)のことである。1856年にはモントリオール・ラクロス・クラブが結成され、1867年には最初の規則がつくられた。その後アメリカの学生たちにも伝えられ、イギリスでは女子スポーツとして行われるようになった。1チームの人員は10人(女子は12人)で、周囲19.68センチメートルの硬質ゴムのボールをスティック(クロス)で運んでゴールに入れ合う。スティックの頭部(フェースの部分)には網がついているが、スティックの長さ、網の大きさはポジションによって異なり、ゴールキーパーのものがもっとも大きい。

[大谷要三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ラクロス」の意味・わかりやすい解説

ラクロス

カナダのほか米国,英国などで行われている球技の一種。最近,日本でも流行のきざしを見せている。北米インディアン起源。各12名からなる2チームで対戦し,先端に丸みをもった三角形の網を張ったスティック(長さ0.9〜1.8m)でボール(ゴム製,円周約20cm)を扱い,相手側のゴールに入れて得点を競う。コートの広さは50〜60m×100mほど。試合時間は男子が15分ずつ4回,女子が25分ずつ2回。室内または狭いコートで行う6人制のボックス・ラクロスbox lacrosseもカナダでは人気がある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラクロス」の意味・わかりやすい解説

ラクロス
lacrosse

ホッケーに似た球技の一種。北アメリカインディアンが行なっていたバガタウェー baggatawayと呼ばれるきわめて男性的な競技を改良したもので,カナダの国技として盛んに行われている。 55m× 100mの競技場で,10名編成の2チームが,ラクロスと称する長柄 (0.9~1.8m) のスティックでゴム製のボールを相手ゴールに打込み得点を競う。 1990年代に入って日本にも導入され,各地に同好会ができている。

ラクロス
La Crosse

アメリカ合衆国,ウィスコンシン州南西部の都市。ブラック川,ラクロス川がミシシッピ川に合流する地点に位置する。フランス人の交易所を中心に 1841年から入植開始。初期は製材業が主産業であったが,1900年頃から衰え,現在は酪農地域の商業の中心地で,農機具,冷暖房機具,自動車,飛行機の計器類などの工業も行われる。ウィスコンシン大学ラクロス校がある。人口5万 1003 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「ラクロス」の解説

ラクロス

アメリカのゼネラルモーターズがビュイックのブランドで2004年から製造、販売している乗用車。4ドアの大型セダン。ハイブリッドエンジンを搭載するモデルもある。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android