ワールドゲームズ(読み)わーるどげーむず(英語表記)World Games

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワールドゲームズ」の意味・わかりやすい解説

ワールドゲームズ
わーるどげーむず
World Games

4年に一度開かれる国際的なスポーツ競技大会。国際ワールドゲームズ協会(IWGA:International World Games Association)が主催し、国際オリンピック委員会IOC)が後援する。毎回、夏季オリンピック大会開催の翌年に開かれる。

 ワールドゲームズは、オリンピック競技種目以外の種目で競われ、第二のオリンピックともいわれる。実際にオリンピック競技との入れ替えが行われる場合もある。オリンピック大会が大規模になり、新たな競技種目の追加や入れ替えがむずかしくなったため、1970年代にオリンピック競技には採用されていないスポーツ各種の国際的な連盟がオリンピックに匹敵するような世界規模の大会の開催を目ざしたことに端を発している。1980年にワールドゲームズ協議会(WGC:World Games Council)が発足し、翌1981年、第1回大会がサンタ・クララ(アメリカ)で開かれ、18種目の競技が行われた。日本では2001年(平成13)に秋田大会が開かれ、31種目の競技に93の国や地域から2193人が参加した。

 大会の開催には巨額な費用がかからないように、既存の施設や設備だけで開催できる競技種目が実施される。また、各競技種目で世界最高レベルの選手国際競技連盟が選び、その選手が所属する各国の競技協会に派遣を要請している。

 競技種目は、オリンピック競技以外の種目のうち、世界四大大陸の40か国以上に協会があり、過去3回以上、世界選手権が行われていなければならない。また、国際スポーツ団体総連合(GAISF:General Association of International Sports Federation)とIWGAの加盟競技であることも必要である。

 2021年9月時点で、IWGA加盟競技は以下の39競技である。合気道、エアースポーツ、アーチェリービリヤードボディビルディング、ブールスポーツ、ボウリング、カヌー、キャスティング、スポーツクライミング、ダンススポーツ、フィストボール、フロアボール、フライングディスク、体操、ハンドボール、ホッケー、柔術、空手、キックボクシング、コーフボール、ラクロス、ライフセービング、ムエタイ、ネットボール、オリエンテーリング、パワーリフティング、ラケットボール、ローラースポーツ、ラグビー(7人制)、サンボ、ソフトボール、スカッシュ、相撲、サーフィン、綱引き、水中スポーツ、水上スキー・ウエイクボード、武術。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワールドゲームズ」の意味・わかりやすい解説

ワールドゲームズ
World Games

非オリンピック競技種目を集めて4年に1度,オリンピック競技大会開催の翌年に開かれる国際総合競技大会。「もう一つのオリンピック」ともいわれる。 1981年アメリカのサンタクララで第1回大会が開催された。その後,オリンピックの実施競技と非実施競技の連合体である国際スポーツ団体総連合 GAISFが主催,国際オリンピック委員会 IOCが後援する形態をとったが,のちに GAISFから分離した国際ワールドゲームズ協会 IWGAが引き継ぐことになった。 IOCと IWGAは 2000年に覚え書を交わし,オリンピック実施種目についてはワールドゲームズでは採用しないことを確認したうえ,IOCがさまざまな協力を行なうことで合意した。 2001年秋田県で行なわれた第6回大会では,綱引きボディビルビリヤードなど 26の公式競技と相撲など五つの公開競技が実施された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android