大僧正(読み)だいそうじょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大僧正
だいそうじょう

僧綱の一つ。中国で創始され,日本では推古 32 (624) 年に初めてこの制度が用いられた。のちになって僧正に大,正,権の3種の階級が使われるようになり,大僧正はそのうちの最高位。現在でも各宗派の僧侶の最高位の名称となっている。

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大辞林 第三版の解説

だいそうじょう【大僧正】

僧綱の一。僧官の最高位。745年、行基が初めて任ぜられた。

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精選版 日本国語大辞典の解説

だい‐そうじょう ‥ソウジャウ【大僧正】

〘名〙
① 仏語。僧綱の一つ。僧官の最高位。天平一七年(七四五)、行基(ぎょうき)が任じられたのが最初。二位大納言に相当する。
※続日本紀‐天平一七年(745)正月己卯「詔以行基法師大僧正」 〔仏祖統紀‐五一〕
② 鰯(いわし)をいう、僧侶の隠語。
※洒落本・世説新語茶(1776‐77か)坊客「『海老が緋の衣、鰯が大僧正(ダイソウゼウ)の』〈略〉『ハテいはしの事をば紫といふじゃアねへか。大そう正でなければむらさきゃア着られねへからさ』」

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世界大百科事典内の大僧正の言及

【天狗】より

…とくに有名なのは京都北山の鞍馬山で,天狗の絶大な除魔招福の霊力を,恐怖とともに信仰祈願する者が絶えない。この天狗の別称は大僧正で,大魔王尊は僧正谷にまつられている。牛若丸に武技を授けた天狗としても人口に膾炙(かいしや)しているが,大僧正の名称は上級山伏を大僧(だいそう)と呼ぶところからきているであろう。…

※「大僧正」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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