ラチェット効果(読み)ラチェットコウカ(その他表記)ratchet effect

翻訳|ratchet effect

デジタル大辞泉 「ラチェット効果」の意味・読み・例文・類語

ラチェット‐こうか〔‐カウクワ〕【ラチェット効果】

《ラチェットは、歯止めの意》物価が上昇して実質的な購買力が低下したり、増税などで可処分所得が減少したりしても、貯蓄を取り崩すなどして、消費者がそれまでの消費水準をしばらくの間維持しようとすること。景気の底堅さを説明する理由の一つとされることが多い。歯止め効果。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ラチェット効果」の意味・わかりやすい解説

ラチェット効果 (ラチェットこうか)
ratchet effect

人々の消費行動に関して,しばしばみられる現象で,所得水準の低下に対して消費支出がそれほど低下しない現象をいう。ratchetとは〈歯どめする〉という意味である。

 ある家計を考えたとき,各時点での消費支出はそのときの所得水準に依存すると考えるのが一般的であるが,さらに過去において最も高かった所得水準の影響を受けることがある。このときには,消費支出,より正確には所得のうち消費支出の占める比率が所得の変化率に比べ小さくなっていく。アメリカの経済学者デューゼンベリーJames Stemble Duesenberry(1918- )によって主張された考え方である。ラチェット効果は,人間にとって一度引き上げた消費水準を所得が下がったことによって引き下げることの難しさを表している。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

アジア諸国の友好と平和促進とを目的としたスポーツ大会。第1回は1951年にインドで開催。原則としてオリンピックの中間年に行われる。主催はアジア‐オリンピック評議会。→アジア冬季競技大会...

アジア競技大会の用語解説を読む