らふてー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「らふてー」の意味・わかりやすい解説

らふてー

沖縄の代表的な豚肉料理。角切りにした豚肉(とくにばら肉が使用される)を、だし汁しょうゆ、砂糖、泡盛などで煮込んだもので、豚の角煮と同じようなものである。沖縄では、家庭の保存料理として、または観光土産(みやげ)用としてつくられている。そのほか、みそ、砂糖、泡盛で煮込んだものを「みそらふてー」という。

[渡口初美]


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デジタル大辞泉プラス 「らふてー」の解説

ラフテー

沖縄県郷土料理。豚の皮つき三枚肉を角切りにし、泡盛や醤油でやわらかくなるまで煮た沖縄風の角煮。

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世界大百科事典(旧版)内のらふてーの言及

【琉球料理】より

…豚肉はすべて皮つきのまま塊で売買され,料理の種類に応じてもとめた部位を,かならず1時間くらいゆでてからそれぞれに調理する。煮込料理では,ゆでた豚肉を5cm角ほどに切り,泡盛,砂糖,しょうゆで3~4時間弱火で煮込む〈らふてー〉,骨つき肉をダイコン,コンブと煮込む汁物〈そーき骨(ぼね)のお汁〉,豚足を同じくコンブ,野菜と煮込む〈足てびち汁〉などがあり,いずれも塩,しょうゆで調味し,仕上がりにおろしショウガをそえて供する。〈いりちー〉はいため煮をさし,ゆでた豚肉を短冊に切り,各種の野菜,または刻みコンブ,切干しダイコン,かんぴょうなどの乾物をとり合わせ,しょうゆとみりんで調味した惣菜で,主材料の名を冠して〈○○いりちー〉などと呼ぶ。…

※「らふてー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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