ラムセス3世(読み)ラムセスさんせい(その他表記)Ramses III; Ramesses III

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラムセス3世」の意味・わかりやすい解説

ラムセス3世
ラムセスさんせい
Ramses III; Ramesses III

古代エジプト第 20王朝2代目の王 (在位前 1198~前 1166) 。ラメッセス3世とも呼ばれる。セトナクトの子。内戦後まもない国政を継承。治世5年目にリビア人のナイルデルタ侵略を防ぎ,その2年後「海の民」の海陸からの攻撃を撃退したが,パレスチナの地をペレセ人 (聖書ペリシテ人) に奪われた。治世 11年目再びリビア人の攻撃にあったが,それを撃退。貿易にも力を注ぎ,シナイの銅山ヌビア金山採掘。また不正を働いた下エジプト総督を罷免したり,神殿建築に従事する者たちの反乱が起こるなど政治不安が続いたが,治世の後半は平和裏に過ぎ,神殿の建立や装飾に力を注いだ。

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