ラメット族(読み)ラメットぞく(その他表記)Lamet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラメット族」の意味・わかりやすい解説

ラメット族
ラメットぞく
Lamet

ラオス北西部,ナムタ川およびナムガオ川流域の山地に住む一民族。言語はモン=クメール語族に属する。主としてもち米雑穀を,焼畑で役畜を用いずに栽培する。家畜として水牛,ゼブ牛,豚,犬,鶏を飼う。平地の住民との交易を通して得る銅鼓が富の象徴となり,高価な婚資としても用いられる。1年のうち,耕作期には数戸ずつ分れて焼畑で生活し,休閑期には再び集合して村落生活を営む。村は尾根付近に位置し,杭上家屋群と中央の集会所とから成る。外婚的父系氏族組織があり,1村に必ず複数の氏族が存在する。多数の精霊が崇拝されている。

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