ラヤモン(その他表記)Layamon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラヤモン」の意味・わかりやすい解説

ラヤモン
Layamon

1188~1207年頃活躍のイギリス中英語期の詩人。ウースターシャー,アーンリーの聖職者であったという。2種の原稿が現存する伝奇的年代記『ブルート』 Brut (1200頃) の作者。3万行をこえるこの長詩は,ノルマンの詩人ワースの『ブリュ物語』をもとに,地方伝説や個人的な知識を加えた神話的なブリテン史で,アエネイスの子孫ブルートによるブリテン建国から 689年までを包含する。アーサー,リア,シンベリンなど伝説的なブリテン王の物語を英語で歌った最古のもの。詩形は古英語の頭韻を受継ぎ,しばしば脚韻が交って,過渡期の相を示している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む