リアルタイム地震学(読み)りあるたいむじしんがく(その他表記)real-time seismology

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リアルタイム地震学」の意味・わかりやすい解説

リアルタイム地震学
りあるたいむじしんがく
real-time seismology

遠隔地においた地震計の信号を通信回線や無線で即時1か所に集め、記録処理する地震観測方式を活用し、震源で発生したが、まだ揺れが到達していない大地震に瞬時に対応、災害を防止、軽減しようとする地震学。たとえば、震源から200キロメートルのところには、P波は約40秒後、大揺れになるS波は約70秒後につくが、震源付近から電波で送信すれば、瞬時に到着する。JR(システムの略称「ユレダス」)や東京ガスなどはすでにこの技術を実践し、独自のシステムを構築した。この観測方式は地震直後の迅速な復旧、二次災害の防止にも役だつ。1992年には、民間の「地震緊急情報・緊急対応システム調査研究委員会」も発足。震災防止は一筋縄にはゆかず、本来の地震予知もままならないので、このような防災策も重要である。

諏訪 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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