リスクアセットレシオ(英語表記)risk asset ratio

デジタル大辞泉 「リスクアセットレシオ」の意味・読み・例文・類語

リスクアセット‐レシオ(risk-asset ratio)

危険資産比率銀行の資産を与信リスク程度に応じてウエートづけしたうえで合計したものに対する自己資産の比率。資産の内容まで勘案して銀行の支払い能力を指標化するので、ギアリングレシオよりすぐれているとされる。→ギアリングレシオリスクウエート

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リスクアセットレシオ」の意味・わかりやすい解説

リスク・アセット・レシオ
risk asset ratio

危険資産比率。金融機関自己資本比率の算出法。各資産にそれぞれのリスクの度合に応じたウエート (リスク・ウエート) を乗じて総資産 (リスク・アセット) を求め,自己資本額をこれで除して求めた自己資本比率。 1988年に BIS (国際決済銀行) が決定した国際業務を行なう銀行に対する自己資本比率規制の統一基準ではこの方式が採用されている。これにより,1992年末 (日本は 93年3月末) までにリスク・アセット・レシオは最低8%を達成することが求められた。なお,各資産に乗じるリスク・ウエートは,現金国債自国の中央政府向け債権は0%,自国や OECD加盟国の銀行や国際開発銀行向け債権は 20%,住宅ローンが 50%,その他民間向け債権が 100%というように決められている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android