20世紀西洋人名事典 「リチャードローレンツ」の解説
リチャード ローレンツ
Richard Lorenz
1863.4.13 - 1929.6.23
ドイツの物理学者。
元・ゲッチンゲン大学講師。
ウィーン(オーストリア)生まれ。
父は歴史家、祖父は哲学者。イエナ大学でホウ素の原子価に関する研究により学位を取得。その後ロストック大学を経て、ゲッチンゲン大学に進み、1892年同大学講師となる。1896年チューリッヒ工科大学電気化学研究室に入る。又30年間にわたり「Zeitschrift für anorganische und allgemeine Chemie」の編集に従事。彼はファラデーの法則が熔融塩においても成立することを証明し、熔融塩のガルヴァーニ電池の起電力を計算した。又分散系におけるアインシュタインによる粒子サイズを決定し、熔融塩中のイオンサイズを決定した。著書「Elektrochemie geschmolzener Salze,Leipzig」(1909年)等。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報