リュウキュウヤマガメ(読み)りゅうきゅうやまがめ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リュウキュウヤマガメ」の意味・わかりやすい解説

リュウキュウヤマガメ
りゅうきゅうやまがめ
[学] Geoemyda spengleri japonica

爬虫(はちゅう)綱カメ目ヌマガメ科のカメ。アジア南部に分布するヤマガメ属の唯一種であるヤマガメの亜種で、沖縄島北部、渡嘉敷島(とかしきじま)、久米島(くめじま)に分布する。甲長11~13センチメートル。背甲はやや幅狭く3条の隆起があり、縁甲板後部鋸歯(きょし)状となる。陸生でほとんど水に入らず、山地の森林内で渓流の近くなど湿った林床にすむ。餌(えさ)はミミズカタツムリ昆虫果実などの雑食性である。6~8月ごろ長径5センチメートルほどの卵を4~6個ほど産む。生息数が減少し、国の天然記念物に指定されている。

[松井孝爾]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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