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リュッティンガーの定理(その他表記)Luttinger theorem

法則の辞典 「リュッティンガーの定理」の解説

リュッティンガーの定理【Luttinger theorem】

ラッティンジャーの定理*ともいう.金属結晶の中における電子フェルミ面について,電子間相互作用の影響を示す基本的な定理である.

現実の金属中の電子系は,結晶格子中のポテンシャル場の中を運動する多数の電子からなるフェルミ液体*なので,通常の一体近似におけるフェルミ面は近似的な意味しかもたないが,それでも波数空間中で素励起状態を記述する準粒子を考えると,これが基底状態にあるものと,上の空いている状態にあるものとははっきり定義でき,同じようにフェルミ面も定義可能である.この準粒子のフェルミ面は,一体近似のフェルミ面とは形状は異なるが,波数空間内で面によって囲まれる領域体積は相等しい.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

関連語 フェルミ液体
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