リュボーフィボロンコーワ(その他表記)Lyudov’ Fyodorovna Voronkova

20世紀西洋人名事典 の解説

リュボーフィ ボロンコーワ
Lyudov’ Fyodorovna Voronkova


1906 - 1976
ソ連児童文学作家。
モスクワ生まれ。
貧しい農民の家庭に生まれ、教育大学で学ぶ傍ら、文学活動を行う。1931年処女作「黒スグリ」を発表し、以後雑誌、新聞の編集に従事後、児童文学を書き始め、農村舞台に農村の自然、子供たちの生活を叙情的に描く。独ソ戦の際には戦争の悲惨さを体験する子供たちの姿を描き、「町からきた少女」(’43年)は日本でも愛読されるなど彼女の代表作となる。作品は他に「シュールカ」(’39年)、「フエージャかえっておいで」(’58年)、「まほうの島のともだち」(’64年)、「野の白鳥アニスカ」(’66年)など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android