普及版 字通 「リン・おにび」の読み・字形・画数・意味
16画
[字訓] おにび
[字形] 形声
声符は(りん)。は金文の字形によると大+舛(せん)、聖所に人牲としてされている者の形。〔説文〕十上字条に「兵死し、び牛馬の血、と爲る」とし、また〔淮南子、氾論訓〕に「久血、と為る」とみえる。その〔許慎注〕に「血、地に在り。暴露すること百日ならば、則ちと爲る。遙かにむに、炯炯(けいけい)として燃ゆる火の(ごと)し」という。〔論衡、論死〕に「人の兵死するや、世に言ふ、其の血、と爲る」とあって、戦場に鬼火を見ることが多かった。熱無くして光るので、また蛍火をいう。
[訓義]
1. おにび。
2. ほたるび。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕 於邇比(おにび)〔名義抄〕 オニビ 〔字鏡集〕 オニビ・ホタル
[熟語]
火▶・光▶・乱▶・爛▶・▶
[下接語]
黄・鬼・青・赤・野
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報