リン酸塩(読み)りんさんえん(英語表記)phosphate

翻訳|phosphate

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リン酸塩」の意味・わかりやすい解説

リン酸塩
りんさんえん
phosphate

リン酸の塩。リン酸の種類により種々の塩があるが、普通はオルトリン酸塩(正リン酸塩)をさす。置換される水素原子の数によって3種のリン酸塩がある。二水素塩MIH2PO4はすべて水に溶けるが、一水素塩MI2HPO4正塩MI3PO4はアルカリ金属塩だけが溶け、正塩は一水素塩よりも溶けにくい。加熱すると二水素塩はメタリン酸塩、一水素塩は二リン酸塩(ピロリン酸塩)になるが、正塩は変化しない。リン酸塩のもっとも重要な用途肥料である。

[守永健一・中原勝儼]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「リン酸塩」の解説

リン酸塩

 リン酸の塩で,通常正リン酸の塩.緩衝剤,安定剤粘着剤などの目的食品添加物として使用されているものもある.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android