リーン生産方式(読み)リーンセイサンホウシキ

デジタル大辞泉 「リーン生産方式」の意味・読み・例文・類語

リーン‐せいさんほうしき〔‐セイサンハウシキ〕【リーン生産方式】

リーン(lean)は「ぜい肉がない、引き締まった」「無駄がない、効率的な」の意》製造工程の無駄を徹底的に排除して効率性を高める生産方法。マサチューセッツ工科大学の研究者が、トヨタ自動車の生産方式トヨタ生産方式)などを調査研究し、体系化・一般化して1990年に提唱したもの。多品種大量生産を効率的に実現する生産管理手法として、さまざまな業種導入・応用された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リーン生産方式」の意味・わかりやすい解説

リーン生産方式
リーンせいさんほうしき
lean product system

マサチューセッツ工科大学の国際自動車問題研究計画で指摘されている無駄のないスリムな生産方式で,従来の大量生産方式に代わるもの。具体的には,トヨタなど日本の自動車メーカーで一般化しており,労働力在庫,製品開発期間,工場スペースなど企業活動の中のあらゆるものをできるだけ少なく使い,欠陥を減らし,1車種当たりの生産量を少なくし,多様化する顧客ニーズに対応するシステムである。この方式によって,時間や労働力,開発期間を従来の半分以下に減らすことができるといわれている。自動車の生産現場から始まったが,今後製造業全体に波及していく見通しである。

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