最新 地学事典 「ルガーシル」の解説
ルガーシル
Lugar sill
スコットランド南部の中部Ayrにあり,上部石炭系のCoal MeasuresおよびMill- stone砂岩を貫く,アルカリ苦鉄質~超苦鉄質岩のシル。Low landのFife~Ayrに多い古生代後半のアルカリドレライト群の一つ。10°NWの傾斜で,延長5km, 厚さ40m。上下の接触部には3mの玄武岩質テッシェナイトの周縁相があり,主部は下から6mのピクロテッシェナイト;15mのピクライト~かんらん岩,ルガーライト(lugarite,方沸石・かすみ石からなり若干の斜長石・チタン輝石・バーケビ閃石を含む)を挟む数mの方沸石ベキンキナイト,3mのかんらん石テラライト,6mのピクロテッシェナイト,3mの方沸石テッシェナイトからなる。かんらん石はテッシェナイト,テラライト,かんらん岩の順にFo66, Fo75, Fo80とMgに富む。G.W.Tyrrell(1917)はまずピクロテッシェナイトマグマが貫入し,その後一度にまたは何回かにわたって,その分化物であるかんらん石テラライト・かんらん岩が貫入したと考えた。しかし,この地域のほかのシルでは現在の位置で重力分化したものもある。ルガーシルの周囲の砂岩は接触変成でオージャイト黒雲母(±かんらん石)ホルンフェルスとなる。参考文献:G.W.Tyrrell(1917) Quart.J.Geol.Soc.,Vol.72
執筆者:端山 好和
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

