ルシュウール(その他表記)Eustache Le Sueur

改訂新版 世界大百科事典 「ルシュウール」の意味・わかりやすい解説

ル・シュウール
Eustache Le Sueur
生没年:1616-55

フランス画家パリで生まれ,当時大半の画家がイタリアに学んだのに比し,生涯この地で制作。S.ブーエアトリエで学び,1644年オテル・ランベール・ド・トリニーの装飾を手がける。40年代初めパリ滞在中のプッサンの影響をうけ,古典的で調和ある世界を描く。50年以後はラファエロの作品に学び,〈フランスのラファエロ〉と呼ばれた。ルイ14世の母后アンヌ・ドートリッシュによる摂政時代のパリの美意識を示す。18世紀にはプッサンと並んで賞揚された。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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