改訂新版 世界大百科事典 「ルジェビチ」の意味・わかりやすい解説 ルジェビチTadeusz Różewicz生没年:1921- ポーランド戦後詩の第1世代を代表する詩人。荒廃した国土を背景に,率直で斬新な手法を用いて人間の実存と倫理を問いつめた詩集に《不安》(1947)などがある。現実観察の鋭さは風刺的な散文にも生かされ,短編《博物館見学》(1959)はアウシュビッツ戦争博物館の虚構をあばく。〈雪どけ〉後は,ムロジェクと並ぶ不条理演劇の作者としても活躍。ほかに《索引カード》(1960)などがある。執筆者:西 成彦 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by