ルピンアルカロイド

化学辞典 第2版 「ルピンアルカロイド」の解説

ルピンアルカロイド
ルピンアルカロイド
lupine alkaloid

主としてマメ科LupinusCytisusShophoraAnagyrisの各属に含まれる一群アルカロイドで,50種類以上に達する.生合成的に2分子のリシンから生合成されるキノリジン環を有しているので,キノリジンアルカロイドともよばれる.構造上,二環性のルピニン型,三環性のシチシン型,四環性のスパルテイン型,マトリン型などの各グループに分けられる.上記以外に,アカザ科メギ科ケシ科にも見いだされている.一般に有毒であるが,ある種のものには動物薬品,殺虫剤として用途がある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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