日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルロアール」の意味・わかりやすい解説
ルロアール
るろあーる
Luis Federico Leloir
(1906―1987)
アルゼンチンの生化学者。9月6日、パリの生まれ。ブエノス・アイレス大学で医博(1932)、イギリス、アメリカへ留学、1946年帰国、生化学研究所長(1947~1987)。おもな業績は脂肪酸酸化の研究と糖の中間代謝の研究であり、グリコーゲンのグリコシル単位がウリジン二リン酸グルコース(UDPG)に由来することを発見し(1950)、グリコーゲン生合成機構の解明を行い(1957)、ヌクレオチド‐糖化合物の研究に先鞭(せんべん)をつけた。これにより1970年ノーベル化学賞を受賞した。アルゼンチン医学アカデミー、全米科学アカデミー、フランス科学アカデミーなどの会員。
[岩田敦子]
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