20世紀西洋人名事典 「ルードビッヒモンド」の解説
ルードビッヒ モンド
Ludwig Mond
1839.3.7 - 1909.12.11
英国の工業化学者。
ドイツ出身。
マールブルク大学、ハイデンベルク大学で化学を学ぶ。1862年英国に移住し、’1867年帰化。ルブラン法のイオウ回収工場を建て、1873年ソルヴェイ法アルカリの大工場を建設。塩素回収の研究からニッケルカルボニルを発見し、これを使ってニッケルを抽出するモンド法を考案。又1889年発生炉ガス(モンドガス)を発明し、それぞれの分野で会社を設立し富を築いた。生前その富をおしみなく使い、数々の財団を設立した。又1896年王立研究所に10万ポンドをかけた物理化学研究所を寄付するなど、英国化学工業の発展に貢献した。双子の息子の一人ロバートは工業家、もう一人の息子のアルフレッドも工業家、政治家、曾孫のジュリアンはイギリス鉄鋼公社初代会長を務めた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報