普及版 字通 「レイ・もとる」の読み・字形・画数・意味
20画
[字訓] もとる
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
幺(よう)+(じよう)+攴(ぼく)+血。幺は捕縄をかけた形で縲紲(るいせつ)。は手械(てかせ)の形。に手を加えた形は執で捕執の字となる。は罪人に捕縄や手械を加え、これを鞭うち、血をすすって誓約させる意であるから、罪戻の(戻)と声義の近い字である。〔説文〕十二下に「(ひつれい)(責めただす)なり。弦の省に從ひ、(ちう)に從ふ。讀みての(ごと)くす」とする。十下に「引するなり。攴に從ふ。血を見るなり」とあり、血を見るほど撃つ意とするが、血は血盟・盟誓を示す。はと通用する字である。
[訓義]
1. もとる、そむく。
2. まがる。
3. あつかわ、たこ、胝。
4. (がい)(よもぎ)に似た草、緑色を染めるのに用いる。
[語系]
・・・lyetは同声。声の字に拗戻(ようれい)の意がある。は戸下に犬牲を埋めて呪禁とする意。は盟誓して罪戻の者を問訊する意。ともに反戻の意がある。
[熟語]
気▶・綬▶・草▶・夫▶・戻▶
[下接語]
蹠
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報