ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レイモン4世」の意味・わかりやすい解説
レイモン4世
レイモンよんせい
Raymond IV, Comte de Toulouse, de Saint-Gilles
[没]1105.2.28. モンスペレグリヌス
フランス,ツールーズ伯 (在位 1093頃~1105) ,プロバンス侯 (在位 1066~1105) ,十字軍国家トリポリ伯領の統治者 (在位 02~05) 。教皇ウルバヌス2世が十字軍を提唱すると最初はこれに呼応し,1096年出陣,陸路経由で第1次十字軍に参加。アンチオキアの攻略で軍功を立て,以後エルサレム進軍の実質的な指揮者となった。聖地回復 (1099) ,ビザンチン帝国との連携など十字軍の本来の理想に最も忠実であった人物として知られる。トリポリの周辺に所領を形成し,現地で没した。
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