抑制物質ともいう.ある種の調節遺伝子の産物で,タンパク質と考えられ,酵素の構造遺伝子のオペレーター部分に作用してメッセンジャーRNAの合成を妨げ,その結果,酵素の生産量を調節するはたらきをもつ.レプレッサーは活性型と不活性型のどちらでも存在でき,環境因子(インデューサー,またはコレプレッサーという非常に特異的な小分子)と結合しているかいないかで,そのどちらの状態をとるかが決まる.誘導酵素系では,制御遺伝子の生産物とインデューサーが結合すると不活性型のレプレッサーとなり,抑制酵素系では,制御遺伝子の生産物はそのままでは不活性なアポレプレッサーであり,コレプレッサーと結合してはじめて活性のあるレプレッサーとなる.F. JacobとJ.L. Monod(モノー)により,最初に見つけられたラクトース分解系で,β-ガラクトシダーゼの環境因子はβ-ガラクトシドやメチル-β-D-チオガラクトシドであり,誘導効果をもつ.この系のレプレッサーは単離精製され,分子量5×104 のタンパク質であることが明らかにされている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...