レプレッサー

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化学辞典 第2版 「レプレッサー」の解説

レプレッサー
レプレッサー
repressor

抑制物質ともいう.ある種の調節遺伝子産物で,タンパク質と考えられ,酵素の構造遺伝子のオペレーター部分に作用してメッセンジャーRNA合成を妨げ,その結果,酵素の生産量を調節するはたらきをもつ.レプレッサーは活性型と不活性型のどちらでも存在でき,環境因子(インデューサー,またはコレプレッサーという非常に特異的な小分子)と結合しているかいないかで,そのどちらの状態をとるかが決まる.誘導酵素系では,制御遺伝子の生産物とインデューサーが結合すると不活性型のレプレッサーとなり,抑制酵素系では,制御遺伝子の生産物はそのままでは不活性なアポレプレッサーであり,コレプレッサーと結合してはじめて活性のあるレプレッサーとなる.F. JacobとJ.L. Monod(モノー)により,最初に見つけられたラクトース分解系で,β-ガラクトシダーゼの環境因子はβ-ガラクトシドメチル-β-D-チオガラクトシドであり,誘導効果をもつ.この系のレプレッサーは単離精製され,分子量5×104 のタンパク質であることが明らかにされている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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