ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レンサ球菌」の意味・わかりやすい解説 レンサ球菌レンサきゅうきんStreptococcus ストレプトコッカス科の1属。直径2μm以下の球状または楕円状のグラム陽性球菌で,通性嫌気性であるが,嫌気性の強いものもある。中等大の球菌がじゅず状に長い連鎖を形成するのでこの名がある。 20以上の菌種が知られ,自然界では水や牛乳などに存在し,健常人の口腔,気管,腸管,腟などからも検出される。病原性のあるものもいくつかあって,化膿,丹毒,扁桃炎,猩紅熱,気管支肺炎,産褥熱などの原因となる化膿レンサ球菌 Streptococcus pyogenes,大葉性肺炎を起す肺炎球菌 S. pneumoniaeが含まれる。この菌群の分類は血清学的にAからU (IとJを欠く) の 19群に分けられ,このなかで主としてヒトの疾患と関係があるのはA,C,FおよびG群である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by