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大葉性肺炎 だいようせいはいえんlobar pneumonia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大葉性肺炎
だいようせいはいえん
lobar pneumonia

クループ性肺炎ともいう。肺は右3葉,左2葉に分れるが,このうち1葉または2葉以上を侵し,典型的な症状を呈する肺炎をいう。グラム陽性の双球菌である肺炎球菌の感染による。感冒,過労,高度の衰弱悪液質などが誘因となる。悪寒戦慄,高熱で急に発病し,頭痛,食欲不振,嘔吐,胸痛咳嗽,呼吸困難,さび色の痰などが現れる。多くは5~7日で大量の発汗とともに解熱する。冬から春にかけて小児および高齢者に多いが,最近は抗生物質の進歩によって重症になる例は少くなった。

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世界大百科事典内の大葉性肺炎の言及

【肺炎】より

…発生機序からみると,外界より特異的病原体が肺に侵入して起こる急性特異性肺炎(原発性肺炎)と,全身性重症疾患,老衰,手術後などのため防御力の低下によって上気道細菌叢で汚染された分泌物を吸引して起こす吸引性肺炎(二次性肺炎)とに分類され,そのほか,腸チフス,ブルセラ症,ペストなどの系統的感染症の経過中にその病原体により起こる転移性肺炎が挙げられる。病理形態学的にみると,肺内の炎症性変化の広がりと分布により,肺葉全体に炎症性変化の及ぶ大葉性肺炎lobar pneumonia(クルップ性肺炎)と,主として気管支とその周囲の肺胞組織に散在性に炎症を起こす気管支肺炎bronchopneumonia(小葉性肺炎)に分けられる。病因もしくは病原菌により分類すると,表のようになる。…

※「大葉性肺炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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