化膿性連鎖球菌,ときにブドウ球菌,肺炎菌などの感染によって起こる,皮膚または粘膜表層の急性炎症。病原菌はおもに傷口から侵入し,15~60時間の潜伏期を経て発症する。好発部位は,頭部,顔面のほか,下腿や外陰部など外傷を受けやすい部分の皮膚,鼻,口腔内の粘膜などである。突然,悪寒・戦慄を伴った高熱で発症し,同時に皮膚が発赤し腫張する。皮膚の発赤は境界が鮮明な鮮紅色で,灼熱感と圧痛がある。腫張は軽いが,充実性で,ときとしてその表面は水疱を形成したり,かさぶたとなったり,壊疽(えそ)になったりする。抗生物質が発達した今日では,新生児,衰弱者,肝硬変患者などを除くと予後良好であるが,以前は脳膜炎,肺炎,敗血症などを合併して重症となることが多かったため,皮膚病変の特徴的な色合いから丹毒(丹は赤い色の意)と命名され,恐れられた。治療には,サルファ剤,抗生物質による全身療法と,ホウ酸水やリバノールによる局所の湿布が併用される。
執筆者:小野 美貴子
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化膿(かのう)菌の一つである連鎖球菌が皮膚に感染し真皮内に化膿性炎症をおこした疾患。小外傷、熱傷、湿疹(しっしん)などが細菌の侵入門戸となる。顔と手足に好発し、悪寒、発熱を伴って皮膚に境界のはっきりした発赤と腫(は)れが生じ、触れると硬く、灼熱(しゃくねつ)感と圧痛があり、リンパ節も腫れて痛む。病変は高熱とともに周囲に拡大する。粘膜の侵されたものや小児、高齢者に生じた場合は重症である。治療は、安静にし、抗生物質の全身投与を行い、病変部には湿布を行う。
[野波英一郎]
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