気管支肺炎(読み)きかんしはいえん(英語表記)bronchopneumonia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

気管支肺炎
きかんしはいえん
bronchopneumonia

小葉性肺炎カタル性肺炎ともいう。細気管支を中心にして起る肺炎で,炎症部分が肺胞全体に広がる普通の肺炎に比べて,一般に熱,咳などの症状軽症である。レンサ球菌ブドウ球菌の感染による場合は,上気道炎から続発し,流行性感冒などにかかって起る場合は,気管周囲炎や細気管支炎から続発することが多い。菌種に応じて抗生物質を選択することが望ましいが,二次感染を防止すれば,大部分は自然になおる。ただし高齢者の肺炎はこの形が多く,症状が次第に進んで全身を侵すことが多いため注意を要する。

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百科事典マイペディアの解説

気管支肺炎【きかんしはいえん】

混合型細菌性肺炎とも。炎症の範囲が小葉に限局される。老人,小児に多く,心不全・癌・尿毒症等の消耗性疾患,はしかインフルエンザ,気管支炎等に合併することが多い。潜行性に発病し,咳(せき),痰(たん)(黄〜緑色),あまり高くない発熱,呼吸困難を示す。喀痰培養により各種の細菌の混在が証明され,いずれが病原菌か不明であることが多い。通常2週間以上の安静,抗生物質の投与等が必要。

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大辞林 第三版の解説

きかんしはいえん【気管支肺炎】

気管支炎が肺胞にまで及んだ病気。激しい咳や粘液膿性の痰・発熱・胸痛などの症状を呈する。小葉性肺炎。カタル性肺炎。

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精選版 日本国語大辞典の解説

きかんし‐はいえん キクヮンシ‥【気管支肺炎】

〘名〙 肺炎の病巣が気管支小枝を中心として小葉単位で広がっているもの。発熱、咳きこみなどの症状がでるが、大葉性肺炎より軽く、幼児や老年者に多くみられる。カタル性肺炎。小葉性肺炎。

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世界大百科事典内の気管支肺炎の言及

【肺炎】より

…発生機序からみると,外界より特異的病原体が肺に侵入して起こる急性特異性肺炎(原発性肺炎)と,全身性重症疾患,老衰,手術後などのため防御力の低下によって上気道細菌叢で汚染された分泌物を吸引して起こす吸引性肺炎(二次性肺炎)とに分類され,そのほか,腸チフス,ブルセラ症,ペストなどの系統的感染症の経過中にその病原体により起こる転移性肺炎が挙げられる。病理形態学的にみると,肺内の炎症性変化の広がりと分布により,肺葉全体に炎症性変化の及ぶ大葉性肺炎lobar pneumonia(クルップ性肺炎)と,主として気管支とその周囲の肺胞組織に散在性に炎症を起こす気管支肺炎bronchopneumonia(小葉性肺炎)に分けられる。病因もしくは病原菌により分類すると,表のようになる。…

※「気管支肺炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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