レンズスタイルカメラ(読み)れんずすたいるかめら

知恵蔵 「レンズスタイルカメラ」の解説

レンズスタイルカメラ

スマートフォンと組み合わせて使う、レンズ型のカメラ。2013年10月25日にソニー社から発売された。同製品は、レンズ型のボディ内に、レンズとCMOSイメージセンサー、イメージプロセッサーといったカメラを構成する要素や、ズームレバーやシャッターボタン、電源ボタン、メモリーカードスロット、バッテリーなどを搭載している。しかし、写真を撮るために必須となるファインダーモニターはなく、スマートフォンをモニター代わりに利用する。よって、外観はデジタルカメラのレンズ部分だけを取り出したようなものになっている。
同製品を、同梱されている「スマートフォンアタッチメント」で、iPhoneやAndroidスマートフォンに装着すれば、一般的なカメラと同じように利用できる。また、スマートフォンに無料のモバイルアプリケーション「PlayMemoriesMobile」をインストールすれば、同製品とスマートフォンは、Wi-Fi接続によって連携される。これらにより、スマートフォンのモニターで映像を確認しながら、写真や動画が撮影でき、撮影データは、スマートフォン経由で、クラウドサービスSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)へアップロードすることも可能となる。
更に、同製品とスマートフォンを切り離して撮影することもできる。片手でカメラ、片手でスマートフォンを持ちながらでも、あるいは、両者を離れた場所に設置しても、Wi-Fi経由でスマートフォンのモニターから映像を確認し撮影することができるのである。
同製品には、「DSC-QX100」と「DSC-QX10」の2種類がある。「DSC-QX100」は、2020万画素で、ソニー社の高級コンパクトカメラ「RX100Ⅱ」と同等の機能を持ち、F1.8の大口径カールツァイス「バリオ・ゾナーT*」レンズを搭載している。「DSC-QX10」は、1820万画素で、10倍の光学ズームを搭載。
ソニー社の公式通販サイト「ソニーストア」では、「DSC-QX100」が税込54980円、「DSC-QX10」が税込24980円である(14年2月時点)。
類似製品としては、コダック社から「KODAK PIXPRO SMART LENZ」が米国で発売予定。釣り具で有名なシマノ社からも「スポーツカメラ」が14年春に発売の予定だ。

(横田一輝  ICTディレクター / 2014年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

知恵蔵mini 「レンズスタイルカメラ」の解説

レンズスタイルカメラ

Wi-FiやNFCによる無線経由によりスマートフォンと接続して用いるカメラのことで、2013年10月25日、ソニー株式会社が「DSC-QX100」「DSC-QX10」の2種類を発売した。本体重量は、それぞれ179グラム、105グラム。市場推定価格は、それぞれ5万5000円、2万5000円。カメラ本体にファインダーや液晶モニターはなく、コンパクトデジタルカメラのレンズ部分のみを取り出したような外観となっている。スマートフォン搭載のカメラより高画質な写真・動画撮影ができ、また操作をするスマートフォンから独立しているため、撮影アングルや設置場所の自由度が高い。逆に、スマートフォンへのアタッチメントを使用すると、スマートフォンを本体としたコンパクトデジカメのようにコンパクトに使える。スマートフォンのOSはAndroid 2.3~4.2、iOS 4.3~6.1.4に対応している。

(2013-10-25)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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