レースフラワー

百科事典マイペディア 「レースフラワー」の意味・わかりやすい解説

レースフラワー

地中海沿岸地方や西アジア原産セリ科の1年草アンミ・マジュス(和名ドクゼリモドキ,英名ビショップス・ウィード)が,園芸ではレースフラワーとよばれている。径6〜10cmの,繊細な感じのする白色複散形花序をつける。同じセリ科のブルー・レースフラワーは,オーストラリア原産の1年草で,学名をトラキメネ・カエルレアといい,淡青紫色の小さな花を径7〜8cmの散形花序につける。ともに切花として利用される。後者には淡桃色花もあり,それを園芸的にピンク・レースフラワーと称することもある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レースフラワー」の意味・わかりやすい解説

レースフラワー
Ammi majus; bishop's weed

セリ科一年草で,地中海沿岸地方の原産。ドクゼリモドキという和名があるが,印象が悪いためかレースフラワーの俗称で流通している。葉は1~3回3出羽状複葉で,互生する。草丈は 30~100cm。よく分枝し,しなやかな茎の頂部に,細かい5弁花が複散形花序を形成。俗称の由来となったレースを思わせる繊細な印象があり,切り花や花壇に利用される。湿気のあるひなたや半日陰を好む。じょうぶで育てやすい。

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