旧国鉄が、閑散線区の経営合理化のために製造した小型のディーゼル動車。製作費を節約するためにエンジン、機械式(歯車の組合せによる)変速装置など、バスと共通の部品を使用してつくった鉄道車両で、1954年(昭和29)に初めて登場した。出現後数年間は使用されたが、乗客の変動時に対処するためには機械式変速装置では増結時の総括制御(1人の運転士が全車両を運転する)ができないこともあって、しだいに使われなくなった。その後85年ごろになって、旧国鉄が赤字線区を廃止して官民による第三セクター方式などに転換して経営にあたるようになり、改めてレールバスが見直されている。また、強力なエンジンと液体式変速装置などを装備して、かつての取扱いの不便さを克服した近代的なレールバスが誕生したため、新しい鉄道会社の合理化に役だっている。
[松澤正二]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…また形式の数字は,新型気動車では100~399の3桁の数字を,旧型気動車では10~99の2桁の数字を用いることにしている。 なお,ごく小型の機械式ディーゼルカーで,エンジン,歯車式変速機,ブレーキ部品などに道路を走るバスと共通のものを用いたものをレールバスと呼ぶことがある。ディーゼルカー【長岡 弘】。…
…ニーリングバスは乗合バスの乗降容易化のために前ドア部のステップが15cm程度下がるようになっているバス,ディマンドバスは無線通信装置を備えて路線や運行スケジュールに自由度をもたせ乗客の呼出しに応じて所定地域の公共輸送にあたる乗合バス,デュアルモードバスは専用軌道内では無人運転,一般道路では人が運転して走るバスである。なお,レールバスは鉄道車両(分類上は気動車)であるが,動力に自動車用エンジンを使い,車体や内装にバス用部材を使っていることからこのような名まえがついている。最近では主として赤字ローカル線用として開発された軽量で経済的なレールバスが注目されている。…
※「レールバス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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