運転士(読み)ウンテンシ

デジタル大辞泉 「運転士」の意味・読み・例文・類語

うんてん‐し【運転士】

列車および車両運転業務に従事する乗務員
[補説]書名別項。→運転士
[類語]運転手ドライバー機関士

うんてんし【運転士】[書名]

藤原智美小説。規則正しい生活を送る地下鉄の運転士を主人公とする作品。平成4年(1992)発表同年、第107回芥川賞受賞

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「運転士」の意味・読み・例文・類語

うんてん‐し【運転士】

〘名〙
船長命令を受けて、船舶運航をつかさどる職員。〔英和商業新辞彙(1904)〕
自動車電車などの運転に従事する人。運転手。
煙管(1933)〈新田潤〉「吉三は運転士になったら迎ひにくるとなだめた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「運転士」の意味・わかりやすい解説

運転士
うんてんし

客貨を積載し、列車および車両の運転ならびに車両の入れ換えなどの業務に従事する乗務員。鉄道では、運転士が一般的な呼称である。ただし、一部の鉄道会社(東日本旅客鉄道や埼玉高速鉄道)では、運転士に相当する職務に乗務係という名称を使用している。自動車(バス、トラック、ハイヤータクシーなど)の運転に従事する乗務員の場合は、運転士のほかに運転手あるいは運転者ともよばれる。

 運転の業務は、交通労働の基幹部分をなし、職務上、多くの人々の生命や財産の保全に直接かかわりをもっている。その労働は交通需要と連動した車両の発着時間に制約されるため、勤務時間が不規則になりやすく、肉体的、精神的労苦が大きい。

[松尾光芳・藤井秀登 2021年3月22日]

 職務内容は、バスや列車のワンマン化の進展で運転業務のほかに車掌業務にまで拡大している(詳細は「車掌」の項を参照)。列車の運転士となるには、適性検査を経て、国土交通大臣の指定を受けた動力車操縦者養成所における講習課程を修了した後、あるいは国家資格の動力車操縦者運転免許を取得した後、見習い期間を経るのが通例である。

[藤井秀登 2021年3月22日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android