ろう人形(読み)ろうにんぎょう(その他表記)wax-doll

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ろう人形」の意味・わかりやすい解説

ろう人形
ろうにんぎょう
wax-doll

ろうを素材として作った人形。ろう細工はその性質上鋳造彫刻原型として古代から用いられてきたが,一方では彫刻の独立した一ジャンルを占め,ローマ時代には死者儀礼祖先崇拝における死者マスクが広く制作された。ルネサンス時代になると L.ギベルティはじめ多くの芸術家が,ろう細工に彩色を加えた胸像メダイユにすぐれた作品を残している。 17~18世紀にはろう人形が一般に普及し,現在恒久的展示館としてはロンドンのマダム・タッソーによるものが有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android