イギリス、ロンドンのテムズ川に架けられた橋。ローマの植民地であった時代から木橋が何回となく架け替えられてきたが、1209年に完成した最初の石造橋がとくに有名である。この橋はコールチャーチのピーターという聖職者が寄付を集めて着工し、その没後完成したもので、20径間の石造アーチを本体とし、橋上は雑多な家屋が建ち並んでおり、ロンドンの中心をなしていた。数回の火災や地盤沈下に悩まされながら、1755年に法令により橋上の家屋が取り除かれて道路専用となるまで、歴史にも登場する数々の事件の舞台になっていた。その後、何回かの改修を経て、1973年に現在の橋が架けられた。
[堀井健一郎]
『出口保夫著『ロンドン・ブリッジ』(1984・朝日イブニングニュース社)』
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