ローゼるつぼ(読み)ローゼルツボ

化学辞典 第2版 「ローゼるつぼ」の解説

ローゼるつぼ
ローゼルツボ
Rose crucible

H. Roseによって考案されたるつぼで,大気中で不安定な沈殿強熱するときに使用される.材質素焼きまたは石英製であって,ふたの中央部に孔があり,それに適合する気体導入管を備えていて,この管から気体(水素,酸素など)を導入しながら加熱して,沈殿を目的ひょう量形とするために使用される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のローゼるつぼの言及

【るつぼ(坩堝)】より

…工業的な冶金などには黒鉛製,骨灰製などのるつぼがある。 加熱以外の役割をもたせるるつぼには,ろ(濾)過るつぼやローゼるつぼなどがある。ろ過るつぼは底部が多孔質の磁器からなるものや,底部に穴をあけアスベストを敷いて使用するもの(グーチるつぼ)などがある(図2)。…

※「ローゼるつぼ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android