薔薇色(読み)バライロ

デジタル大辞泉 「薔薇色」の意味・読み・例文・類語

ばら‐いろ【薔薇色】

うすくれないの色。淡紅色。「頰を薔薇色に染める」
希望・幸福などに満ちていることのたとえ。「薔薇色の人生」「薔薇色前途
[類語]桃色ピンク桜色真っ赤赤色せきしょく紅色こうしょくくれないべに真紅しんく鮮紅せんこう緋色しゅあけあかね小豆あずき臙脂えんじ暗紅あんこう唐紅からくれないレッドスカーレットバーミリオンマゼンタローズワインレッド

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精選版 日本国語大辞典 「薔薇色」の意味・読み・例文・類語

ばら‐いろ【薔薇色】

  1. 〘 名詞 〙
  2. うすくれないの色。淡紅色。ピンク色
    1. [初出の実例]「薔薇色の頸巻をまいて」(出典:あひゞき(1888)〈二葉亭四迷訳〉)
  3. ( 比喩的に用いて ) 将来の明るい状態・様子。希望に満ちている様子。
    1. [初出の実例]「恋人が見る薔薇色の宇宙」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉六)

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色名がわかる辞典 「薔薇色」の解説

ばらいろ【薔薇色】

色名の一つ。「しょうびいろ」ともいう。JISの色彩規格では「あざやかな」としている。一般に、バラ科バラ属植物の赤い花の色を表す。薄紅うすくれないに近い。バラは西洋最古の園芸植物で多様な色の花を咲かせるが、薔薇色といったときは赤系統の色に限定される。JISの色彩規格では薔薇色のほか、ローズ(rose)、ローズレッド(rose red)、ローズピンク(rose pink)、オールドローズ(old rose)などをそれぞれ定義している。日本では平安時代から「そうび」または「しょうび」という名でバラの花は知られていたが、色名として薔薇色が使われるようになったのは近代とされる。「薔薇色の人生」「薔薇色の未来」「薔薇色の日々」というように、希望に満ちた形容としても使われる。

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