出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
伊東静雄(しずお)の第一詩集。1935年(昭和10)10月コギト発行所刊。27編の詩を収める。『古今和歌集』などの日本の古典から学んだものと、ドイツロマン派から学んだものとを基盤に、青春の傷つき屈折した詩情が歌われている。「美しい故郷は/それが彼らの実に空しい宿題であることを/無数な古来の詩の讃美(さんび)が証明する」(帰郷者)といった意識的にリズムを乱した文語脈の難解な詩風は、当時の文壇一般からはかならずしも快く迎えられたとはいえないが、「これはまさしく傷ついた浪漫(ろうまん)派の詩であり、ゆがめられた島崎藤村(とうそん)の歌である」と評した萩原朔太郎(はぎわらさくたろう)らには激賞され、文芸汎論(はんろん)賞を受けた。
[高橋広満]
『林富士馬編注『伊東静雄詩集』(旺文社文庫)』
初冠,加冠,烏帽子着ともいう。男子が成人し,髪形,服装を改め,初めて冠をつける儀式。元服の時期は一定しなかったが,11歳から 17歳の間に行われた。儀式は時代,身分などによって異なり,平安時代には髪を...