改訂新版 世界大百科事典 「ワトル」の意味・わかりやすい解説 ワトルwattle マメ科の主としてモリシマアカシアAcaciamollissima Willd.(英名black wattle)の樹木,またはそれからとったタンニンをいう。樹皮を熱水で煮だし,水分を除くと,エキスが残る。収率は30~40%。エキスのタンニン含量は70~80%にも及ぶ。南アフリカ共和国が世界のワトル生産のほとんどすべてを賄う。ワトルは動物の皮をなめすのに使われるだけでなく,化学的に変性して,接着剤,貯水池の浄化剤などにも使われる。→タンニン執筆者:善本 知孝 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by