わり様(読み)ワリサマ

デジタル大辞泉 「わり様」の意味・読み・例文・類語

わり‐さま【わり様】

[代]《「われさま」の音変化》二人称人代名詞。同等または目下の者に用いる語。おまえ。おまえさん
「―もわしが(髪ヲ)結ふ所で結はんせ」〈滑・膝栗毛・七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「わり様」の意味・読み・例文・類語

わり‐さま【わり様】

  1. 〘 代名詞詞 〙 ( 「われさま(我様)」の変化した語 ) 対称。普通、男子若干敬意をもって対等以下の相手に用いる。
    1. [初出の実例]「アアわり様達は、日頃懇にする効(かひ)もない酷い衆じゃなう」(出典:浄瑠璃・行平磯馴松(1738)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android