20世紀西洋人名事典 の解説
ワルター・ウィルヘルム ギーゼキング
Walter Wilhelm Gieseking
1895.11.5 - 1956.10.26
ドイツのピアノ奏者。
リヨン(フランス)生まれ。
20世紀を代表する世界的名ピアニストで、父はドイツ人、母はフランス人で、ハノーファー音楽院でカール・ライマーに師事、1916〜18年ドイツ軍軍楽隊に所属後、’20年デビュー。’23年ヨーロッパ諸国、’26年アメリカで演奏旅行を行い、名声を高める。戦後、戦犯容疑で2年間活動を禁止されたが、’47年復帰し、ザールブリュッケン音楽院マイスター・クラスの部長となる。’53年来日。正確な技術、整然とした演奏様式により、とくにモーツァルト、ドビュッシーなどの演奏は一時期を画する名演と評された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報