アイソタイプ(読み)あいそたいぷ(その他表記)isotype

デジタル大辞泉 「アイソタイプ」の意味・読み・例文・類語

アイソタイプ(isotype)

模式標本うちホロタイプと同時に採集され、重複してつくられたホロタイプ以外の標本副基準標本

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アイソタイプ」の意味・わかりやすい解説

アイソタイプ
あいそたいぷ
isotype

国際的な絵ことばのシステム、International System of Typographic Picture Educationの略。オーストリアウィーンのオットー・ノイラートを中心に1920年代から研究が進み、主として教育の場、あるいは視覚的なパネル展示に実践され、絵ことばを用いてつづった『絵とき人類史』の出版をはじめ、多くの業績が残された。ノイラートの死後は、夫人のマリー・ノイラートがロンドンにアイソタイプ研究所を設立してこの仕事を受け継いだ。簡略化した図形を広く伝達の手段に使おうとしたノイラートの意図は、今日でも絵本や教科書、とくに絵ことばを一つの単位にとって数値を比較する統計図表などに幅広く普及している。また標識やシンボルマークなど、今日のデザインが直接的で普遍性をもった視覚言語の開発に向かっているとき、ノイラートの業績はその先駆的な試みとして高く評価されている。

[高見堅志郎]

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