アジャイル(読み)あじゃいる(その他表記)agile

翻訳|agile

デジタル大辞泉 「アジャイル」の意味・読み・例文・類語

アジャイル(agile)

[名・形動]俊敏であるさま。機敏な。敏捷な。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アジャイル」の意味・わかりやすい解説

アジャイル
あじゃいる
agile

柔軟で効率的なシステム開発によって、迅速なシステム提供を目ざすというソフトウェア開発手法総称アジャイル開発、アジャイル開発プロセスともいう。アジャイルは英語で、「素早い・機敏な・(頭の回転が)速い」などの意味をもつ。ソフトウェア開発の課題であった、開発期間の短縮化や低コスト化、柔軟で迅速な対応などを実現するための取り組みで、プログラマーなどの開発サイドから提唱された手法である。2001年アメリカのスノーバードにソフトウェア開発手法の分野エキスパートが集まり「アジャイルソフトウェア開発宣言Manifesto for Agile Software Development」(アジャイル・マニフェスト)という文書がまとめられた。さらに、組織としてアジャイル・アライアンスAgile Alianceが結成され、本格的な取り組みがスタートした。

 途中経過の成果を早い段階から継続的に顧客に引き渡すことで、開発途中での確認や仕様変更などに対応する。また、仕様書だけに頼るのではなく、顧客や開発チーム内でのコミュニケーションを重視することを原則としている。アジャイルは、計画重視のウォーターフォール型開発など、従来柔軟性の低い開発プロセスにかわるものとして注目を集めている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ASCII.jpデジタル用語辞典 「アジャイル」の解説

アジャイル

「俊敏な」「すばやい」という意味の英単語で、要求仕様の変更などに対して、機敏かつ柔軟に対応するためのソフトウェア開発手法。従来は、要求仕様を満たす詳細な設計を行ったうえで、プログラミング開発や試験工程に移行するウォーターフォールモデルと呼ばれる手法が主流だったが、この方法では、開発途中での仕様変更や修正が困難で、技術革新や企業環境の変化に即応することが難しくなった。アジャイルでは、仕様や設計の変更があることを前提に開発を進めていき、徐々にすり合わせや検証を重ねていくというアプローチをとる。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android